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銀行カードローンと消費者金融カードローン
カードローンは、大きく分けて銀行系と消費者金融系、信販系の3種類があります。
このページでは、現在カードローンの主流である銀行カードローンと消費者金融カードローンについて解説しています。
銀行カードローンと消費者金融カードローンには、金利や審査時間、融資までの時間などに違いがあるため、よく理解しておきましょう。
銀行カードローンの特徴

銀行カードローンの中には、専用のカードを発行せず、キャッシュカードにカードローン機能が付いたものを提供する所もあります。
近年、銀行系カードローンの利用者数は増加傾向にあり、幅広い層に高い人気を集めています。
まずは、気になる銀行カードローンの金利について見ていきましょう。
銀行カードローンの金利
銀行カードローンの金利は、消費者金融カードローンに比べて低め(低金利)に設定されています。
上限金利は、14.5%前後である場合が多いようです。
下限金利については、各金融機関でバラつきがありますが、最も低い部類としては「オリックス銀行」の1.7%や、「三菱東京UFJ銀行 バンクイック」の1.8%があります。
銀行・消費者金融 金利比較表
銀行カードローン | ||
---|---|---|
実質年率 | 利用限度額 | |
オリックス銀行 | 1.7% ~ 17.8% | 最大800万円 |
みずほ銀行 | 4.0% ~ 14.0% | 最大800万円 |
三菱東京UFJ銀行 バンクイック | 1.8% ~ 14.6% | 最大500万円 |
消費者金融カードローン | ||
実質年率 | 利用限度額 | |
アイフル | 4.5% ~ 18.0% | 最大500万円 |
プロミス | 4.5% ~ 17.8% | 最大500万円 |
モビット | 3.0% ~ 18.0% | 最大800万円 |
借入時の金利は、借入金額や利用状況などによって適用される金利が変わります。
そのため、必ずしも銀行系が金利が低くなるというわけではありません。人によっては、消費者金融系の方が適用される金利が低い場合もあります。
ただし、初めてカードローンを利用する場合は、初回限度額が100万円未満になるため、上限金利が適用されることになります。
初回の借入時には、上限金利に注目してカードローンを選ぶのがおすすめです。
銀行カードローンの審査
銀行カードローンの審査は、基本的に平日14時まで(銀行の営業時間内)に申し込めば、即日で対応してくれます。
銀行カードローンの審査については、比較的厳しいイメージがありますが、基本的に消費者金融と大きな違いはありません。
なぜなら、銀行に代わってカードローン申込者の審査等を行うのは、保証会社だからです。
保証会社には、消費者金融や信販会社が付いているため、実質的には消費者金融系カードローンとほぼ同等の内容だと言えます。
銀行カードローンの融資
銀行カードローンの融資は、早いところなら即日で対応してくれますが、多くの場合、2~3日程度を要します。
また、金融機関によっては、1週間程度かかる場合もあります。
このように、銀行カードローンの融資は、必ずしも即日というわけではないため、振込みスピードを重要視する人には不向きかもしれません。
銀行カードローンの無利息期間
銀行カードローンでは、基本的に初回申し込み時の無利息期間(キャンペーン)を取り扱っていません。
そのため、30日間無利息キャンペーンを利用して、利息を支払わずに返済を考えている人は、消費者金融カードローンを選ぶようにしましょう。
銀行カードローンの総量規制
銀行法には、総量規制の規定は明記されていません。
ただし、金融庁の指摘を受けたという経緯があることから、今後は自主的な判断で過剰融資を抑制していくものと考えられます。
消費者金融カードローンの特徴

消費者金融カードローンは、貸金業者である消費者金融会社が提供している金融商品です。
発行されるローン専用のカードを利用して、無人契約機(自動契約機)で借り入れをすることが出来ます。
かつては、カードローンと言えば、この消費者金融カードローンを指す場合が多かったのですが、2010年6月に完全施行された『改正貸金業法』の影響により、一頃のような勢いはなくなりました。
近年では、大手消費者金融会社を中心に、銀行と提携し個人向けローンの保証業務に乗り出したり、メガバンクの資本参加を受けるなどの動向が顕著となっています。
消費者金融カードローンの金利
消費者金融カードローンの金利は、銀行カードローンに比べて高く設定されています。
上限金利は、18%前後が一般的です。銀行カードローンの中でも低い部類の、みずほ銀行カードローンの上限金利14.0%と比べた場合は、実に4%の差が生じることになります。
下限金利は、3.0%~4.5%程度の場合が一般的です。
また、初回借入時の融資額は、10万円~30万円程度の場合が一般的です。
ただし、消費者金融カードローンには、後述する初回時の無利息キャンペーンがあるため、単純な金利だけで判断のは最適ではありません。
消費者金融カードローンの審査
消費者金融カードローンの審査は、最短即日なのはもちろん、最短30分という場合が一般的です。
中でも、モビットは10秒簡易審査を実施しているため、最速10秒という驚異の審査時間を実現しています。
消費者金融カードローンの審査受付時間は、平日・土日問わず21時もしくは22時までとなっています。
銀行カードローンの審査は、平日の銀行営業時間内に限られますが、消費者金融は、夜中や土日・祝日であっても審査を受けることが出来ます。
なにより、消費者金融カードローンは、審査スピードが早いというメリットがあるため、審査に時間をかけたくないという方にはおすすめのカードローンです。
消費者金融カードローンの融資
消費者金融カードローンの融資までの期間は、最短即日のケースが一般的です。
土日・祝日でも自動契約機でカードが発行されるので即日融資を受けることができます。
また、土日・祝日で在籍確認が出来ないという場合でも、借り入れをすることができる場合もあります。
融資を受けた後で在籍確認が行われる場合や、健康保険証の提示を在籍確認の代わりとするなど、柔軟に対応してもらえます。
消費者金融カードローンの総量規制
銀行カードローンと消費者金融カードローンの最も大きな違いが、この総量規制の有無です。
総量規制とは、借入総額が「年収の合計の3分の1」を超えないように規制する法律です。
カードローンは、利用実績に応じて利用限度額を上げることが出来ますが、総量規制の規定により年収の3分の1を超える限度額にすることは出来ません。
銀行カードローンは、総量規制の適用を受けませんが、消費者金融カードローンは、この総量規制が適用されるため、高額の借り入れには不向きです。
特に、年収の低い方は、借り入れ総額が小さくなります。
また、消費者金融カードローンは、総量規制の関係上、申込者の収入を申告する必要性があるため、収入証明書の提出が必要になります。
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実質年率 | 3.0% ~ 18.0% |
借入限度額 | 最大800万円 |
無利息期間 | 契約日の翌日から30日間 |
申込資格 | 年齢20~69歳で、安定した収入のある方 |
審査時間の目安 | 最短30分 |
即日融資 | 可能 |
保証人 | 不要 |
返済方式 | 定率リボルビング方式 |
備考 | 【30日間金利0円サービスの対象条件】 ・アコムでのご契約がはじめてのお客さま ※当社が不適当と判断した場合は対象外となる可能性があります。 ※無担保カードローンが対象です。その他の契約(クレジット・借換えローンなど)は対象外となります。 |
銀行カードローン | 消費者金融カードローン | |
---|---|---|
金利 | 上限金利は14.5%前後 | 上限金利は18%前後 |
審査 | 最短即日が一般的 | 最短30分が一般的 |
融資 | 通常2~3日かかる 1週間ほど要する場合も | 最短即日が一般的 |
無利息期間 | なし | あり |
総量規制 | 適用外 | 適用される |
カードローンの現状
現在、カードローンは、消費者金融系に比べて銀行系が大きく利用者数を伸ばしています。
銀行カードローン利用者、消費者金融の3.5倍 日経リサーチ調べ
日経リサーチが消費者の金融商品などに関する意識を調査した「金融RADAR」によると、過去1年間に銀行カードローンを利用した人は3.8%で消費者金融を利用した人の約3.5倍だった。使い道に制約のない無担保ローンの借入先が、消費者金融から銀行にシフトしている実態を映している。
参照元:日本経済新聞
国内銀行および消費者金融の個人向けローンの推移は下記グラフの通りです。
(単位:億円)
平成22年(2010年)に、貸金業法が改正され、個人の借入総額が、原則、年収等の3分の1までに制限する総量規制が施行されました。
この総量規制が導入されたことで、貸金業市場は、急激に縮小していることが分かります。
一方、銀行カードローンの貸出残高は、平成23年までは一定の水準(約3兆2,000億円)を保っていましたが、平成24年にはやや向上しています。
そして、平成25年以降は、目に見える形で確実に数字を挙げているのが分かります。
平成28年末には、貸出残高は5兆4377億円となり、平成22年3月末に比べて65%も増大しています。
この勢いは、下降線をたどる消費者金融の個人向け貸付と比べて対照的です。
まとめ
カードローンを利用する際は、このページで説明した銀行カードローンと消費者金融カードローンの違いをしっかり押さえておきましょう。
ただし、どちらも長所と短所があるため、利用目的や用途に合わせて検討することをおすすめします。
無利息期間を利用したい人や、すぐにお金が必要な人は、消費者金融系カードローンがおすすめです。
一方、時間に余裕があり、金利手数料を低く抑えたいという人には銀行系カードローンが適しています。
銀行カードローンと消費者金融カードローンの目安
借入金額 | 返済期間 | |
---|---|---|
銀行カードローン | 少額借入 | 短期返済 |
消費者金融カードローン | 高額借入 | 長期返済 |
銀行系と消費者金融系、どちらのカードローンが自分に合っているかをよく判断した上で、自分に最適なカードローンを選ぶようにしましょう。
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